現在ではほとんどその名を聞くことは無くなってしまったようですが、大正から昭和、戦前から戦中の時代にかけて存在した日本の測量機器メーカーに、深田光三商店(深田)というものがあります。現在ではほとんどその企業に関する情報は残っていないのでありますが、国会図書館などのデータベースでは確かにその測量機器メーカーが存在したということが確認でき、1920年代には既に営業を開始しており、トランジットなどの製造を行っていたようです。その当時においてはなかなかに高い技術力を有していたとも言われています。無論、当時は現在のようなトータルステーションは存在していませんでした。
当社では現在、この深田製の測量機器に関しまして、こちらの製品をお持ちであり、尚且つ当社までご売却をされても良いというお客様を探しております。測量機器と申しますと、一般的には専門性の高いものであるというイメージが有るのではないかと思われますが、その一方でこうした古いお品物に関しましてはアンティーク品としての価値をお認めになられ、そしてそれを欲していらっしゃるコレクターの方々もその数は多くないものの確かにいらっしゃいます。また、大学、博物館、歴史史料館などにおける研究、展示品という需要も存在しております。
前述のとおり、深田はかなり昔に既に廃業がなされているメーカーということもあり、もう既にこちらの製品をご所有されておられる方は多くないとも存じあげておりますが、もしご親族が建設、建築、工事業などを営なんでおられたというお客様で、その当時の仕事道具などが蔵や倉庫、物置きなどに仕舞われておられるという場合には、ぜひ一度こちらのメーカーの製品が無いかどうか、ご確認をなさっていただけるとありがたいです。もしその上で該当の製品をご売却いただけるという場合には、できる限りお客様のご希望に沿うことの出来るような条件にて買取をさせていただきたいと考えております。